ウールといえば、冬。冬特有のネクタイであるウール製のニットタイもノルディック柄や雪の模様が入っていたりして、冬に売れるネクタイとなります。
もちろん、シーズン的に肉厚のあるシルクも冬にはよく売れるネクタイです。
それでも、夏に売れるウール製のネクタイというのがあります。
それは!
「スフォデラート」というネクタイです。
ネクタイは通常、芯地を生地で包み、剣先である大剣小剣を裏地で縫い合わせています。
ネクタイというものが誕生した頃は芯地というのがなく、生地を7つ折りにして作られていました。
セッテピエゲというやつです。タイユアタイ、ブルガリといった高級ブランドが今でも採用しているため、もともとの製造方法はブランド化しています。
ネクタイの製造技術の発展に伴い、形状を保つために芯地を使ったネクタイが現在の主流になっています。
この製造過程で裏地を使わないネクタイがスフォデラート。裏地がない分、薄い作りにできるため、清涼感を生み出すことができるわけです。
そして、この生地に使われているウールが夏でも売れるネクタイです。
見た目や触れた感じ、ウールの起毛感はなく、とても軽やか。もちろん、このスフォデラートにはシルク製のものもありますが、ウール素材のスフォデラートでも、夏場に売れてくれます。
色柄はやはりブラックやネイビー系が理想。ダークグレーでも売れてくれます。
ローブランドではなかなか見当たりませんが、ミドル〜ハイブランドでも、安くで売られていることがあるので、見つけたらリサーチしてましょう。
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